2010年7月23日金曜日

可茂消防本部潜水訓練




 2日間にわたり岐阜県可茂消防本部の新人潜水隊員の訓練を行いました。潜水隊員は、業務としてどんな状況下でもチーム一丸となって活動しなければならないため、個人個人の潜水技術が大変重要となってきます。とにかく水に慣れ・器材を使いこなし・自分の身は自分で守ることができて初めて救助活動に従事することができるのです。そのため新人訓練では、ほとんど丸1日水の中に入っています。今回も訓練内容は、軽装備潜水による資器材の使いこなしを徹底的に行いました。水面・水中での活動は資器材に頼った活動が多くなりますが、その資器材も使い方を習得しなければ、便利な道具が邪魔なモノになってしまうからです。訓練後半には、トラブル回避をメインに空気タンクを使い、呼吸さえできれば活動を続けることができることを理解してもらいました。 

2010年7月11日日曜日

潜水訓練


今年も5月から各県内消防署の潜水訓練指導をしています。気温が上昇しみんなが水と関わりを持つ機会が多くなる7月までには、各県内消防も忙しい訓練時期になります。昨年度は比較的少なかった水難事故も今年は早い時期から県内各地で起こっています。また、この数日の豪雨にて川が濁流になっている状態がつづいています。官庁関係潜水指導も父親の代からすでに25年以上指導してきました。ここ数年では、軽装備潜水の技術アップを重点的に見直し取り組んでいます。やはり、軽装備潜水のスキルをしっかりと身につけた潜水隊員は、かなりの余裕ができてきます。自分の技術に余裕と自信を持って潜水できなければ、潜水作業はできません。また、水中は得意・不得意がはっきり分かれ、また潜水隊員が活動する水中は透明度・流れ等過酷な条件がほとんどです。業務として活動するためには、どのような状況でも自己管理ができなければなりません。自己管理ができていなければ、一緒に潜水をするバディにも迷惑や心配をかけることになり、チームでの潜水作業どころではなくなってしまいます。2年前から本格的に、マスターインストラクター協会の初級潜水士プログラムの一部を各消防レベルに合わせ潜水訓練を行っています。このプログラムは以前にもブログでも紹介しましたが、自分の身は自分で守ることができる潜水士を育成することが目的です。

初級潜水士合格後には、救助潜水士というプログラムも用意されています。初級潜水士では、自分の技術UPを目的にトレーニングをおこないますが、救助潜水士は、救助・検索方法を行っていきます。

現在潜水に従事している方・これから潜水士を目指す方・ダイブマスターを目指す方は、是非チャレンジしてください。なお、一般の方もコースの受講はできますが、マスターインストラクター協会の初級潜水士・救助潜水士の認定書は発行できませんのでご了承ください。