2010年3月21日日曜日

「ダイビングの楽しさ」を伝える難しさ。

海の素晴らしさを伝える仕事、ダイビングインストラクターとして活動し始めて、はや17年以上が経過てしまった。。。父親がダイビングショップ経営の長男として育てられたので、夏休みは、ほぼ毎週ように、海に付いていきスキンダイビングをたのしんで海とかかわってきた時間は、かなり長い。父親が水中で講習をしている傍に、スキンダイビングでそばによっていって、ピースサインをだし、邪魔だと怒られたこともあった。今考えればそりゃそうだ・・・。
岐阜ダイビングセンターでは、いままでにたくさんの方に海の素晴らしさを伝え、ダイバー誕生のお手伝いをしてきた。父親の代から現役でダイビングをたのしんでいる先輩ダイバーの方と、話をする機会があった。
「ダイビングは、気分転換には最高。嫌なことも水中では忘れるしな。」「同じ場所で30年近く潜水をしても毎回違うから、新しい発見があるから面白いよな。」など本当にダイビングを楽しんでいらっしゃる貴重な意見をお伺いしました。一方、「最近は潜水回数も年々減ってきたよ。」と体力的な部分でやはり潜水回数が減ってきた話もお聞きしました。
「最近のダイバーはどう?」と聞かれ、「最近では長く続けられる方が減ってきてます。」「そうか、残念だな。ダイビングはやればやるほど楽しくなってくるのにな。」・・・「海も知れば知るほど深い。最初の頃は、何がなんだかわからず親父さんの後を付いていたけど、繰り返し練習してバディ潜水ができるようになり、回数を重ねていくにつれて楽しくなってきたな。でも、ヒヤッとすることや、ダイビングをすることに不安があった時期もあったけど。ただ、それを少しずつ克服して本当の楽しさが見つかったような気がするな~。最近ではちょっとかじって、なんでも満足し、すこしずつ楽しみを見つけていく探求心ってのが薄れてきたよな~。このまえ、沖縄に潜りに行ったとき、同じグループの中でカメラに夢中になって、バディやガイドの方もほとんど見ず、残圧もほとんど残ってないのにそのまま撮影し続け、結局ガイドにオクトパスをもらって浮上。夢中だったのですみません~。ハハハ。本数聞いたら50本以上でアドバンスだと。 開いた口がふさがらなかったわ。こっちは、体力が付いていかず楽しみたくても楽しめなくなってきてるというのに・・・。まあ、時代が変わったから仕方がないけど、岐阜ダイビングでは、これからも楽しさと危険も時間をかけてしっかり教えといてくれよ。じゃあ。」 とすっきりしたように帰られました。
本当に、安全に潜水を楽しんでいらっしゃる方だなと思いました。

ダイビングインストラクターとして本当の海の楽しさを伝えていき、長く楽しんでいただけるよう。ガイドやインストラクターにたよらず、バディ同士で自己管理がきちんとできるダイバーを増やしていかなければと。おもった日でした。