2010年4月4日日曜日

小さな漁村の汽水域での豊かな暮らし







先日、水中撮影の仕事で三重の海山町へいってきました。NHKからの取材依頼で、過疎化する小さな漁村の文化や伝統を残している町の紹介がテーマです。今回は海山町の汽水域での牡蠣の養殖や、豊かな自然を育む海と山が撮影テーマです。銚子川は、私が以前撮影会社に勤めていたときに、名古屋テレビの長寿番組「Let’s ドンキホーテ」で何度も訪れた場所です。汽水域とよばれる淡水と海水が混ざる場所でもやもやっとしている感じを「ゆらゆら帯」という名前を生み出した川でもあります。私が始めてドンキホーテの撮影に参加したのは、かれこれ10年以上前の話ですが・・・。いろんな場所へ撮影しに出かけました。今回は、なつかし~いと思いながらの撮影でした。今回は、やはり汽水域という場所での牡蠣の養殖棚や、アマモ(リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ)という世界一長い名前を持つ海中に生える植物の撮影がメインでした。この、アマモは一定の生息条件が必要で、砂地、汽水域、太陽が届く浅瀬などの条件がそろわないと生息できません。どこでもみられるというモノではないのです。
日本海の常神半島にもこのアマモが一面に広がる場所があるのですが、やはりココも常神半島の山々からの栄養塩類を豊富に含んだ雨水が流れ込むためアマモが群生し、ちいさなプランクトンや生物隠れ家にもなっているため、豊かな水中生物の宝庫になっています。岐阜ダイビングでは、日本海常神半島のオアシスというポイント名でアマモの観察ができます。
以前一緒に潜ったダイバーさんからは、ジュゴンがでてきそうな雰囲気のポイントで面白いと評価してもらいました。
見てみたい方・撮影してみたい方はリクエストしてください。